大相撲自体がカド番だ
力士大麻汚染―大相撲自体がカド番だ
(朝日新聞社説 2008年9月7日)
新弟子のリンチ死事件、横綱朝青龍の巡業すっぽかし問題……。不祥事続きの大相撲に、とんでもない汚点が加わった。今度は大麻汚染である。
8月、間垣部屋の若ノ鵬が大麻を持っていたとして逮捕されたのがきっかけだ。2週間後、抜き打ちの簡易検査で、大嶽部屋の露鵬と北の湖部屋の白露山にも大麻の陽性反応が出た。専門機関の再検査も陽性だった。
2人は大麻を持ったことも吸ったこともないと反論していた。周囲に吸う人がいる場所にもいなかったという。再検査の結果後も、露鵬は「やっていない」と否定した。しかし、再検査したのは世界的にも認められた専門施設だ。疑惑は深まったというしかない。
今回の抜き打ち検査は、幕内と十両が対象だった。若ノ鵬の事件が彼一人の問題であることを明らかにするのが狙いだったが、結果は逆になった。早急に幕下以下全員の検査が必要だ。
リンチ死事件を契機に、「師匠への指導と、力士の土俵内外の生活改善が必要だ」という指摘を受け、角界は対策に動き始めたばかりだった。それにもかかわらず、強い危機意識が感じられない。
なかでも日本相撲協会の最高責任者である北の湖理事長の言動は、とても理解できるものではない。
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